2014年6月28日土曜日

改訂版 クリニカルマッサージ―ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック (DVD付) [単行本]

改訂版 クリニカルマッサージ―ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック (DVD付) [単行本]

旧版も持っている。この改訂版も続けて購入した。原書版もある。

旧版では省略されていた図絵が、殆ど復活して載せられているのがいい。
個々の図絵は原書版より、より大きくより奇麗になっている。

筋肉一個一個に焦点を合わせることのできる本だ。
日本のマッサージの考え方が、一気に変わるかもしれない。

ところがDVDは頂けない。本の理論のレベルに追い付いていない。
身体の体表に近いところを撫でているといって差支えない。
ゆえに
何年も痛いところがあって悩んでいる患者の患部には、
DVDに登場している施術者(あるいは施術方法)では届かないのではないか?

残念、というよりDVDは余計だった
解剖学の勉強の為に、1冊目はボディーナビゲーションを
購入したのですが、中のイラストはあまりリアルではなくて、
少しがっがりしていました。

しかしあるとき、このクリニカルマッサージを見たとき
「めっちゃ判りやすい!」と思い、即座に購入しました。

表紙の様に、実際の人物の写真の上に、骨のイラストや
筋肉のイラストを重ねて表記されているので、
とてもリアルですし、イメージしやすいです。

筋肉が折り重なっている所は、筋肉を一枚一枚はがして、
どのように重なっているのかも、判りやすくなっています。

今まで見た中で、一番の解剖学の本だと思います。

ただ、この中で紹介されている、マッサージ方法は
参考にはしていません。

あくまでも、解剖学の本として素晴らしいと思いました。
一時期、この「クリニカルマッサージ」が、一般によく売れたとの話を聞いて興味を持ちましたが。
内容を読めば、やはりマッサージの専門家向けの本であり、一般には理解が難しいと思います。

価格は、この手の本としては安いと思います。
内容的にも、解剖学の解説からマッサージ理論やマッサージの手技
症状の診断の紹介まで、マッサージ師に必要な知識を解説しているだけではなく。
わかり易いように西洋人の男性と女性、それに十代の少年と少女が、患者となって治療を受けている姿が写真で紹介されています。

また、関連痛やトリガーポイント(圧痛点)の解説も、本書では為されていますから。
実技でも役立つ知識だと思いますので読む価値は充分にあります。
ただ、紹介している手技はマッサージのものですから、指圧とか按摩には少し使い難いものがあり
一般で開業している施術所では、西洋式のマッサージを専門に行なっていない限りは、本書の手技が全て役立つというわけではないでしょう。


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